「すべて」とは具体的にどういう内容なのですか?

岡田氏がサッカー日本代表監督に就任 「W杯に出るためすべてを尽くす」


日本サッカー協会は7日、理事会でサッカー日本代表チーム新監督に岡田武史氏を承認し、同日就任記者会見を開いた。岡田監督は、先月脳こうそくのため倒れ、現在も療養中のイビチャ・オシム前監督の後任となる。会見の冒頭で岡田監督は「ワールドカップに出るため、できることのすべてを尽くす」と抱負を語った。

 またチームづくりの方向性については「オシムさんのサッカーは、私にはできないと思う。オシムさんのサッカーはオシムさん以外にはできないが、できる限り、今あるものを生かして、(W杯)予選の中で少しずつ作り上げるのがベター。ただ、日本が世界と戦う上で、『人もボールも動くサッカー』というコンセプトは変わらない」と答えた。

 岡田監督が日本代表を率いるのは二度目で、一度目は1998年ワールドカップ・フランス大会の予選途中に解任された加茂周監督の跡を引き継ぎ、日本を初のW杯出場に導いて本大会も指揮した。その後はコンサドーレ札幌をJ1昇格に導き、横浜F・マリノスでJリーグ連覇を達成するなど、日本でも有数の指揮官として名を馳せている。

 日本代表は来年1月に国内で親善試合を2試合(チリ戦、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦)こなし、2月にはワールドカップ(W杯)アジア3次予選に挑む。日本はW杯3次予選でバーレーンオマーン、タイと同組。上位2チームに入れば、最終予選へ進出する。
[ スポーツナビ 2007年12月7日 19:57 ]

…、「すべて」とは具体的にどういう内容なのですか? 

月並みな言い方になるけど、案の定というか、やっぱりね。曖昧模糊としたエクスキューズが述べられるだろうとは思ってはいたけど。

要はただの「がんばります」だけやん。

具体性のない、上っ面だけの発言。前任者が発言とは裏腹に、非常に明解かつはっきりとしたフットボール像をいつも見せていたのとは、対象的な光景。もう、がっかりどころではとても…。

指導力のなさを観念的、抽象的、自己啓発的な言葉で隠して済んでしまってる感じ。目の前のフィールドで展開されるフットボールに対して、選手を通じてどう働きかけるか。あるいは、フットボールがもたらす様々な状況に対して、選手を通じてどう対処するか。それをリアルタイムに考え、実行するという指導者として最も基礎的かつ重要な能力が、この人には決定的に欠けてるんでは…。でなければ、2002年の決勝の時に、あんなに拙く、酷い発言に終始することはできんはずやと思う。または、札幌での初年度、マリノスでの末期のように。

この人の下で好成績をあげても、やはり将来にはつながらんという気が。というかむしろ、それは後退の一局面。

今後、この人がその座を去るまで、代表には一切、期待はせんことにします。終わったとは言いたくないけど、未来は限らなく暗く、夜は果てしなく長い。

身近にある、最新の実験の場であるJリーグの方が、もっとずっとおもろいやろうし、期待を寄せるにふさわしい場所やと思う。人生をフットボールに賭けたり、割いたりするのではなく、フットボールこそが人生。…、言いすぎか。