3部作完結


「荒野の用心棒」、「夕陽のガンマン」よりも西部劇的な雰囲気が色濃く出ており、ヒューマンドラマ的な枠組みで物語が組み立てられているように思います。少し物語の展開のテンポもやや早めで、前2作よりも物語らしく作られた作品と言えるかもしれません。


最後の決闘のシーンも豪華なオケ演奏という感じです。「荒野の用心棒」のトランペットの独奏をフィーチャーしたような颯爽とした感じや、孤独感を演出するのとは少し違って、クライマックスの盛り上がりを際立たせているように思われます。


それではどうぞ。↓




というわけで、クリント・イーストウッド3部作が完結。記念にあのシーンをもう一度。↓




これらのマカロニ・ウエスタン*1出世作として、クリント・イーストウッドはついに表舞台へとのし上がります。1967年に「続・夕陽のガンマン」がアメリカで公開された後、1968年には映画制作会社のマルパソ・カンパニーを設立し。「ダーティー・ハリー」、「荒野のストレンジャー」、「アウトロー」といった作品を世に送り出していくことになります。



ちなみに、「荒野の用心棒」に見られるように、これらのマカロニ・ウエスタンには黒澤映画からの影響が見て取れるわけなのですが、今度はマカロニ・ウエスタンが日本の映像作品に大きく影響を与えることになります。


というわけで、こちら。↓


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*1:英語圏では「スパゲッティ・ウエスタン」が一般的。マカロニ・ウエスタンは淀川さんによる造語らしいです。