映像の美学と表象不可能性への陶酔
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2002/06/28
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殺すのは構わない。
殺し方もまあまあ良いと思う。殺されるのも当然だろうと思う。
しかし殺しの撮り方が良くない。殺しまでの伏線の張り方がない。というか、ない。
もっと殺しはすさまくて無様なもんだろう。いくら不可解な殺人への物語とは言えども。
というか映像表現の美しさ、わからないことそのものに陶酔しているように感じられた。
わかりにくいのはしゃーない。ただ、わかりにくさの演出の仕方がダサいと思う。
そりゃBBSで意味の分からん言葉を使って書き込みしてるところを見せれば意味不明に見えるだろう。
しかし安易にすぎやせんかね。そんな「いかにも」なネタ使てもしゃーないやん。
しかも倒産して一家離散してどうのこうのとかいうのを一瞬出すのがまたこざかしい。
はいはいわかってますよ、みたいな。たかが理由付けのネタの1つに過ぎんことかもしれんし、それで全部を語るのも無理やろうけど、何かを小馬鹿にしてる態度が透けて見えるようで非常にイライラした。
まあキモイ社会学者に好まれそうやね。こういうの。
殺しはこうやって見せるんや。
もしくはこうやって。