ロマンシング・サガ2のエンディングより。

(酒場での詩人の座興が終わる)

子供:
皇帝陛下はどうなったの?


詩人:
陛下はアバロンに戻ると自ら退位して、帝国は共和国に変ったんだ。


子供:
きょうわこく?


詩人:
もう少し大きくなればわかるよ。


(詩人、壁際の椅子へ)
(観衆退場。子供も少し元皇帝を気にしながら、退場)
(店員元皇帝に歩み寄り)


店員:
もうおしまいですよ!


マスター:
あ、いいんだ。先に帰っていいよ。


(店員退場)
(次いでマスターも退場)


元皇帝:
ありがとうマスター。


(詩人、カウンター席へ)


詩人:
いかがでしたか陛下?


(元皇帝、詩人に歩み寄り)


元皇帝:
君の歌は素晴らしかったよ。
だが陛下と呼ぶのはやめてくれ。
もう私は皇帝ではない。
アバロンの人々にも忘れられた、
歌の中だけの存在さ。


(詩人、退場しながら)


詩人:
そうでもないと思いますよ。〜〜〜様。


もしかしたら周りにはいるのかもしれないけど、俺の中には確実に詩人ようなヤツはいない。これから現れることはあるのだろうか。